2026.07.22
全世界が次の行き先を固唾を飲んで見守っていたレブロン・ジェームズは、新天地をフィラデルフィア・セブンティシクサーズに決めた。これにより、獲得候補に名乗りを上げていたゴールデンステイト・ウォリアーズで、ステフィン・カリーと共演することは夢に終わってしまった。
コートでしのぎを削り、共に時代を築き上げた2人がウォリアーズで合流すれば、NBA史に残る最後のスーパーチームとなっていただろう。レブロンは、故郷のクリーブランド・キャバリアーズや、栄光を掴んだマイアミ・ヒートを終焉の地に選ぶと思われていた。だが、実際は違った。代理人のリッチ・ポールによると、最終的にシクサーズとウォリアーズの二択にまで絞られていたという。
「だから、僕は憶測はすべて事実無根だと言っていたんです。結局のところ、彼らはただ自分の仕事に集中しています。フィラデルフィアとゴールデンステイトを天秤にかけ、様々な要素を考慮した上での決断でしたが、最終的に彼はフィラデルフィアを選んだということです。豊富な経験を持つレブロンが加わることで、ニック・ナース監督はチームの規律をもたらす存在を手に入れました。そうすれば、選手たちが監督に反発するような事態も防げるでしょう」

[写真]=Getty Images
だが、今のカリーの言葉から伝わるのは、獲得失敗への怒りよりも、何度も球団に期待を裏切られてきたことによる現実感だった。
近年のウォリアーズは、カリーの残された全盛期を生かす大型補強を模索してきた。だが、ヤニス・アデトクンボ、ジェイレン・ブラウン、アンソニー・デイビスといったスター選手たちがベイエリアにやってくることはなく、トレイ・マーフィー3世をはじめとする有力な補強候補への道も開けなかった。
問題は、ターゲットを逃したことだけではない。補強に失敗するたびに、球団への期待と負担がカリーにのしかかることである。『The Athletic』のマーカス・トンプソン2世記者は、ウォリアーズの状況がいかにカリーに依存しているかを考察している。

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カリーは夢を見ずに、現実だけを見つめている。だが、その言葉の奥にはフロントへの不信感が積もっているようにも感じられる。
「この状況にいる誰にとっても難しいことだ。特に、僕たちがこのチームを保とうとしている中ではね。主力がケガをした時点で、すべての計算が変わると分かっている。彼らがいない間をどう乗り切り、一定のレベルを保つのか。そして、それが今年にどう繋がるか。そこについては僕は現実主義だよ」

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しかし、ボブ・マイヤーズGM退任後のウォリアーズは、お世辞にもエースの期待に応えているとは言い難い。近年、ウォリアーズのフロントはカリー引退後の未来を見据え、将来のドラフト指名権を投じることには慎重な姿勢を維持している。
その判断自体には合理性がある。一方で、その慎重さの代償を払うのは、常にカリーだった。カリー自身は、フロントへの不満を公然とは示していない。舞台裏でどの交渉が現実的で、どの噂が実現性のないものだったかを知っているからだろう。バトラーの大型契約が市場で高い価値を持たなかったことも、チームが将来資産を簡単には手放せない事情も理解しているはずだ。

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ウォリアーズの今夏の朗報は、ルーキーのヤクセル・レンデボーグがサマーリーグMVPを獲得したことのみ。しかし、1年目の若手にチームの浮上を託すのは、あまりにも荷が重い。
キャリア18年目、38歳。このまま何も動きがなければ、ウォリアーズは今年もカリーに依存するしかなくなる。問題は、彼がその期待に応えられるかではない。ウォリアーズが、いつまで同じ答えに頼り続けるのかである。
文=Meiji
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