2026.06.09
「今までは(大会)1週間前に合流して、(チームの決まった動きなどを)その期間で覚えることもあったのですが、今はこうして時間をもらえているので、しっかりと質問もできますし、一つひとつ詰めながらやれているのかなと思います」
「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」(9月/ドイツ・ベルリン開催)に向けた第2次強化合宿を行っている女子日本代表。3月の「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」以来の代表活動参加となった馬瓜ステファニーは、このように合宿の感想を語った。
2025-26シーズンはスペインのカサデモン・サラゴサでプレーした馬瓜。シーズンを終えたあとは、しっかりと休息を取り、また「頭を切り替えることができた」状態で代表活動に臨めているという。
馬瓜はスペインチームに籍を置いて3シーズン目。そのうちサラゴサでは2シーズンを過ごしたが、「今シーズンはスペインリーグでも4番ポジションが多く、そのなかでもアウトサイド寄りの4番だったので、そこは日本代表でもあまり変わらないのかなと思います。もちろん、インサイドのプレーもしますが、コーリー(ゲインズ・ヘッドコーチ)からはドライブなども求められているので、同じような動きかなと思っています」と、語る。
そういった点では日本代表でも問題なくできているという馬瓜だが、「ただ、どこにいても何のポジションをするかが明確ではないので、それに関してはちゃんと準備をしておかないといけないなとは思います」とも言う。3番でも4番でも卒なくこなすユーティリティプレーヤー。そのため、対戦相手や試合の状況によってポジションが変わることはこれまでも多々あった。そうした経験から「なんかそういう人生だなと思って。私、ずっと言ってますよね、自分はポジションレスって。もう慣れました(笑) 『この辺りで3番と言われそうだな』とか考えながら、そういうときでも大丈夫と言えるように頑張ります」と、笑顔でコメントした。

馬瓜は3シーズン、スペインでプレー [写真]=Getty Images
馬瓜が所属していたサラゴサは、2025-26シーズンではユーロリーグで3位、スペインの国内リーグでも2位になるなど好成績を残した。馬瓜もその一員として戦い、かけがえのない経験を得た。
「スペインリーグにいる選手はスペイン出身の選手もそうですが、他国の、特にヨーロッパの代表格の選手がたくさんいて、そういった選手たちと日々やれることができました。結局、そういう選手たちを日本は倒さないと勝てないと思っているので、本当にレベルの高い環境でできてたことは自分にとって貴重な経験でした」
そのシーズンでの自身の変化には3ポイントシュートを挙げ、「外のシュートに対してのヘジテイト(躊躇)はなくなりました。今シーズン、(スペインリーグで)3ポイントシュート確率のランキングが1位だったんです。アテンプトが少ない人もランキングに入っていて、(スタッツは)適当なところはあるのですが(笑)。でも、その結果を見ても3ポイントシュートは打っているということなので、やっぱり躊躇することはなくなったかなと思います」と、言う。それは日本代表でも還元したいことの1つだが、「日本とスペインとのスピードの違いはあって、スペインのときは(動きの)形があるなか、自分がフリーになるのが分かったうえでシュートを打つことが多いのですが、日本ではフリーになったら打つという感じなので、まだそのスピード感についていけてないところがあります」と、語る。一方で「でも、3ポイントシュートが(このチームのなかでの)自分の役割だとも思っていないので」と、冷静に分析もした。
では、馬瓜自身が日本代表において役割だと強く感じていることは?
「ペイントアタックです。そこはコーリーからも言われ続けていますし、自分がやらないといけないとも思うことなので、1対1などは躊躇せずに頑張りたいです」
さらに馬瓜は、ワールドカップに向けたメンバー争いのなか、自身のアピールポイントにはディフェンスとリバウンドを挙げた。
「そもそもオフェンスは日本の誰もが点を取ることができます。日本はまず、どれだけディフェンスをできるかが大事になってくると感じていて、それは自分たちのアイデンティティというか、やらない限りは勝てないものだと思っています。私自身、ビッグマンも守って、小さい選手も守ることは必要なこと。私が3番ポジションで使われたときは、(相手の選手の方が小さい可能性もあるため)ディフェンスで考えると有利かなとも思うので、そこはしっかり意識してやりたいです」
日本代表としてこれまで培ってきたものとヨーロッパでもまれた経験を生かして。日本期待のオールラウンダーは、秋の決戦に向けて自身の役割、そしてチームの現状を把握しながら、着実に準備を進めていく。
文=田島早苗
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