2022.04.29
令和初の天皇杯王者となって2020-21シーズンに臨んだサンロッカーズ渋谷。2シーズンぶりに全60試合を消化したレギュラシーズンでは東地区5位(38勝22敗)で終えたが、ワイルドカード下位に入りBリーグ初年度以来のチャンピオンシップ進出を果たした。
それでも、CSでは宇都宮ブレックスとの準々決勝で2連敗を喫してシーズン終了。伊佐勉氏がヘッドコーチに就任以降、メンバー全員で繰り出すフルコートディフェンスをスタイルに掲げてきたが、「それだけでは東地区の5位にしかなれず、CSの一発目で勝てないチーム」と伊佐HCは現状を受け止め、「次のレベルに行けるところまではきていると思っています。上のチームにも食らいついていけるように、戦術や試合の進め方なども突き詰めていきたいです」と言葉を残した。
チームは今シーズン、チャールズ・ジャクソン、野口大介、山内盛久が移籍し、高橋耕陽とジョシュ・ハレルソンが加入した。
オフェンスに長ける高橋にも当然守備力が求められるが、石井講祐や田渡修人らを脅かすようなシュート力に期待したい。また、インサイドではハレルソンに加え、在籍2シーズン目となるジェームズ・マイケル・マカドゥにも注目。昨シーズンは出場した49試合中先発は5試合のみとなったが、マカドゥの機動力や献身性、リバウンドはジャクソンと野口が抜けたゴール下で一層重要になるはずだ。
昨シーズンの攻撃面は、B1で4番目に多い平均84.7得点と好成績を収めた。だが、生命線でもあるディフェンスではB1トップの計542本のスティール数を誇ったものの、平均81.9失点(14位)と振るわず。また、リバウンドに関しても721本(1位)のオフェンスリバウンドを取っていながら、ディフェンスリバウンドは1266本。これは20チーム中2番目に低い数字であり、やはり守備の底上げが巻き返しへのカギになるだろう。
2018-19シーズンは平均12.3リバウンド、その翌シーズンは平均12.7リバウンド、昨シーズンは平均9.5本ながらリバウンドランキング5位に入った。チームの課題であるディフェンスリバウンドで貢献することはもちろん、得意の3ポイントシュートでも攻撃に厚みを加え、SR渋谷を高みへと押し上げる。
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